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純潔保険



1960年代、イタリアで生まれた「純潔保険」は、娘を持つ父親の不安をそのまま商品にしたもの。いわゆるロストバージンで補償金が受け取れるシステムの保険です。娘が「純潔」でなくなった場合には、保険を掛けた両親へ補償金が支払われます。結婚を予定している彼女に掛けるというパターンもあります。

一風変わった保険、その背景

一風変わった保険、その背景

純潔保険が生まれた1960年代半ばのイタリアでは、海外留学がブームとなっていました。そこで海外留学へ送り出す娘の純潔を守るために、父親が依頼してできた保険とされています。「どんな保険でも引き受ける」ことで有名なロイズ保険組合がこの補償を引き受けています。ロイズ保険組合では特殊な保険を様々扱っていますが、特殊な保険では補償金の受け取りに調査が必須となっています。

純潔保険のその他の例

スコットランドの50代の女性3名が、自らの純潔に高価な保険をかけたケースもあります。スコットランドの女性の例では、妊娠等を想定し、年間の掛け金120ポンド、補償金として125万ポンドを受け取る契約となっていました。

純潔保険の掛け金と保障

正確な値段については明らかにされていませんが、ロストバージンの際には約200万円(現在の貨幣価値)の補償金の支払いがあったとされています。掛け金については、類似ケースで年間25万円程(現在の貨幣価値)であったという情報が残っています。

純潔保険で保険会社は大損失を被り、販売中止に

保険会社は補償金の支払い額が膨大となり、販売開始から数年後には異常な大損失とともに商品の販売を中止するという結末を迎えています。大損失の原因は「逆選択」という現象にありました。というのも、当時のイタリアは性に対して奔放な女性が多く、心配する親の娘程、ロストバージンしてしまうことが多かったのです。つまり、保険金を受け取る可能性が高い親だけが保険に加入したために、多大な損失へと繋がってしまったという訳です。貞淑な娘を持つ親は、そもそも純潔保険などに加入しないということです。

「逆選択」現象から学ぶ

「純潔保険」は現在では、「逆選択」の一例として紹介される有名な例となっています。逆選択とは、売り手と買い手が持つ情報量に差がある際に発生する損失等を指し、保険市場や中古車市場等で問題とされている現象です。保険市場では買い手が自身の病気等を隠すこと、中古車市場では、売り手が車の状況を知りながら教えないことなどが、逆選択が発生する原因となります。逆選択を起こさないために、売り手や買い手が相手の持つ情報を把握すること、把握できる相手を選ぶべきことが学べる一例です。