保険会社情報(冬)
冬の保険会社情報
寒い季節になると気を付けたいのが冬特有のケガや冬季に発症しやすい病気です。中でも日本人の死因に挙げられる三大疾病のうちの2つは冬に病気になるリスクが高まるというデータもあり、そういった場合に備えて欠かせないのが保険の存在でしょう。病気やケガに備える保険はもちろん、冬場は車やバイクを運転する人が加入している任意保険も見直すべきシーズン。冬季は運転をしないという人には、お得になる節約のためのノウハウも併せて紹介します。
任意保険の年間割引

路面が凍結する恐れがある雪深い地域に暮らしていて、冬の間はバイクや車を運転しないという方。また、大型のバイクを所持しているけれど寒い季節は乗る回数が激減するという方も多いでしょう。そういった場合に「高価な任意保険料を支払うのは勿体無い」と感じたことはないでしょうか。実はこういった理由から春先に任意保険を契約し、秋の終盤に解約している人も少なくありません。しかし毎年新規で保険に入り直すと更新時の事務コストなどがかかるといった理由から保険料が割高となり、結果的にあまり保険料の節約になっていないことも。こういったケースの場合の選択肢のひとつが、「冬季に補償を減額する」という方法です。
自動車保険の等級制度というのは一般的に「無事故割引」と言われ、無事故で過ごす程毎年割引率が進んでいく制度となっています。例えば冬も保険を継続していても、運転をしなければ事故を起こすことはなく、2年目に入った段階で割引率が高まります。さらに無事故をキープすることでどんどん等級は上がっていくので、それに伴い割引率もアップすることになります。
その割引額よりも、冬に支払う保険料の方が高い場合、「冬に補償を減額する」という方法を採るのも手です。契約している保険内容によっても異なりますが、最低ラインの補償まで契約のレベルを下げると、結果的に、冬季に契約を解除するよりも、年間で支払う額がお得になる場合があります。保険会社によって異なるため、詳しくは契約している会社に相談してみて下さい。
冬特有のケガ、傷害保険でカバーできる?
冬に発症しやすい病気に、急激な温度の変化による心筋梗塞や脳卒中などがありますが、病気だけでなくケガにも冬特有のものがあります。ケガをした場合に備えて傷害保険に加入している人は数多くいますが、実際に冬に多いとされるケガはどの程度までが傷害保険でカバーできるのでしょうか。
まず、冬に多いケガの代表的なものが「雪道や凍結路で転んでケガを負った」というもの。この場合、入院及び通院や手術が必要になった際は傷害保険の支払い対象となり、入院・手術の場合は同時に医療保険の対象にもなります。次に、「低温やけどやしもやけになった」ケース。この場合は傷害保険の支払い対象外です。
この2つがそれぞれ傷害保険の対象内と対象外になるのには理由があり、傷害保険では「急激・偶然・外来の事故」という3つの要素がかかわってきます。そのため対象外となった低温やけどやしもやけは「急激」という要件を満たしていないために傷害保険対象外となるのです。
このように負ったケガが傷害保険の対象になるかどうかは、ケガの原因を考えると分かりやすいため、冬にケガをして病院へかかった場合の参考にしてみて下さい。
冬に多い病気をカバーする特約
日本人全体の死因の約55%を占める三大疾病。三大疾病とは、「ガン、脳卒中、心筋梗塞」で、このうち脳卒中と心筋梗塞は特に冬場に起こりやすい病気だと言われています。その理由には寒くなって血圧が上昇することが挙げられ、さらに気温が低いため汗をかかなくなり、喉の渇きを自覚しにくくなることによる水分摂取不足も大きな要因。水分摂取不足によって血液の粘度が上がり、ドロドロになった血液によって血管が詰まりやすくなるのです。
これらの三大疾病患者は入院が長期化し、それに伴って治療費などの医療負担も大きくなります。そのため、三大疾病リスクが上がる季節や年齢(50歳からリスクが上昇するとされている)をターニングポイントに保険を見直し、三大疾病をカバーするタイプの医療保険に入っておくのも良いでしょう。なお、ガン保険の多くは若いうちから加入しておくと保険料が抑えられるものが多く、また一度病気になってしまってからでは加入できないケースもあります。そういった事態に備え、少しでも若いうちに加入しておくのが安心です。
生命保険の制度が確立されてから100年以上経っていますが、その間にいろいろな商品が登場しました。保険会社は、いつの時代も私たちの生活に安心を与えてくれています。
生命保険の日(1月31日)

万が一に備えて、生命保険に加入している人は多いのではないでしょうか。生命保険会社が日本で誕生したのは1881年(明治14年)。明治初期や文明開化によって海外の文化や制度が日本に入ってきた際、外国の生命保険会社が日本で加入者を募集し始めたのがきっかけです。このシステムを応用するために「有限明治生命保険会社」が設立され、翌1882年(明治15年)1月27日には最初の死亡者に対して保険金が支払われました。そのことが1月31日の新聞に報じられて世間の注目を浴びたことから、生命保険と金融サービスの専門家による独立した国際的な組織「MDRT日本会」は1月31日を「生命保険の日」に制定しています。ちなみに、最初に死亡した人が支払った保険料は30円で、支払われた保険金は1,000円でした。
明治になると、現在の大手保険会社が次々と創業。当初は、人の生死を金儲けに使うことはまかりならぬ、との世論もあって国民に普及するまで時間がかかりましたが、戦後になってからは浸透し、養老保険や終身保険など、時代に合わせた商品も登場するようになりました。中でも、満期保険金のあるタイプが人気で、貯蓄する感覚で保険に加入する人も多いようです。
学資保険
冬休みが終わると、いよいよ受験の時期となります。親としては子どもの合否も心配ですが、進学による家計の負担も気になるところです。子どもの教育費が後々大きな負担とならないよう、学資の準備は早めに始めておきましょう。
現在、幼稚園から高校までの教育にかかるお金は、最低でも500万円以上、最高では約1,700万円にものぼるとされています。さらに、高校から大学に進学すると、学部にもよりますが卒業するまでに数百万円から数千万円の費用が必要となり、浪人した場合でも、年間140万円以上はかかるとの試算があります。
これらの教育資金を貯蓄するため、一般的には銀行の定期預金などを利用することが多いようですが、生命保険の学資保険もよく利用されています。子どもの進学時期に合わせて支払期間を設定できることや、期間途中に生計維持者に万一のことがあって保険料の支払いができなくなっても、その後の支払いが免除され、最初の計画通りに教育資金を確保できることが人気の理由です。また、商品によっては定額預金よりも利率が良い場合や税額免除も受けられるというメリットもあります。ただし、長期的に資金が拘束されたり、途中解約すると元本割れする可能性もあるため、家族でよく検討して計画的に教育資金を貯蓄しましょう。
保険証券のペーパーレス
自動車保険などでは、保険証券を発行しないペーパーレス化が進んでおり、特に、インターネット申込みのダイレクト型の保険に多く見られます。これは、パソコンやスマートフォンの普及により、保険証券を持っていなくても契約内容をインターネットから確認できるようになったためです。また、保険証券のペーパーレス化をすることで、保険会社にとっても、保険証券や約款を送付するための印刷費や郵送費などのコストを削減できるメリットがある他、事故などで保険を使うことがある場合、保険会社は証券番号さえ分かれば個人情報や契約内容を把握することができます。インターネットを日ごろ使っている人は、ペーパーレス化することで割引特典もあるため、一度検討してみるのも良いのではないでしょうか。
年末年始の休日は、ゆっくり自宅でくつろぐ人、海外旅行に出かけてアクティブに過ごす人と様々です。年末年始だからこそ保険のことを考えるときです。自宅でゆっくりする人は生命保険の見直し、海外旅行に出かける人は海外旅行保険の加入と、いずれも保険会社がその有利性を丁寧に教えてくれます。
生命保険の見直し

「一年の計は元旦にあり」と言いますが、物事を始めるにはお正月が最適です。そこで、生命保険の見直しをしてみてはいかがでしょう。
生命保険の見直しは、通常、就職や結婚、出産、住宅購入、定年退職など、人生の節目となるようなタイミングに併せて行なうのが通例です。ただし、このような人生の節目はとても忙しく、出費もかさむことが多くなり、生命保険のことまで気が回らないというのが実状のようです。そのため、お正月のような気分も落ち着いているときにじっくり考えるのが最適かと思われます。見直した上での変更や更新は、ライフシーンに変化があったときでも良いので、そのときに慌てないようにあらかじめ計画を立てておくのが賢い方法です。そのためには見直しの目的を決めておくことです。保障内容を充実させるのか、月々の保険料を減らすようにするのかで、見直す判断も大きく異なってきます。計画を立てる前に、この点をはっきりさせておきましょう。
保険料は、保険加入時の年齢によって決まり、加入時の年齢が高くなるほど保険料も高額になります。ですから、若いときに加入して保険料が安い保険を、無理に切り替える必要はありません。しかも、貯蓄性のある保険は古い保険ほど予定利率が高いので、安易に切り替えると損をする場合があります。その一方で、保険商品は時代に対応して、特約や保障範囲も変化するので、新しい保険商品ほど今の時代の医療事情などに合っている場合もあります。特に、ガン保障や死亡保障などは、以前に加入したものより、特約や保障範囲が優れているものもあります。
生命保険を見直す場合には、加入時の保険内容と現在の保険内容を比べて、総合的に判断することが重要です。判断が難しかったり、内容が分かりにくいものは、自分だけで考えるよりも、保険会社に相談してみましょう。的確なアドバイスを受けられ、内容も十分に把握することができます。
新しい保険契約に加入し直す場合は、新しい保険契約が有効に成立したあとで、現在の契約を解約するようにします。有効な成立とは、申込書類に不備などがなく、保険会社所定の審査が通り、1回目の保険料が保険会社に支払われた時点を言います。契約の手続きが全部終わっていても、健康上の問題で保険に加入できないことがあとから判明したり、書類に不備があると保険契約自体は成立していないことがあります。また、クレジットカードでの支払いでは、1回目の保険料の引き落としが先送りになりますので、完全には成立していないことになります。保険料を惜しんで先に解約してしまうと無保険状態となり、この期間に病気やケガをしても、保険金や給付金は受け取ることができませんので、注意するようにしましょう。
年末年始を海外で過ごす人は海外旅行保険に加入を

クリスマス休暇を取ってヨーロッパで本場のクリスマスを見たり、お正月休みに暖かいリゾートビーチに行ったりなど、年末年始を海外で過ごす人は毎年多くなっています。海外旅行に出かけるときは、海外旅行保険に加入するようにしましょう。海外旅行中にケガや病気にかかった場合、日本と比べてかなり高額な治療費が請求される場合があります。また、置き引きや盗難などに遭う確率も日本より高いので、油断していると空港やホテルでも大事な荷物を盗られてしまう恐れがあります。しかも現地の言葉が話せなかったり、届け出る窓口が分からなかったりなど、海外ではなかなか自由が利きません。こうした海外でのトラブルに遭ったときに頼りになるのが海外旅行保険です。海外旅行保険に加入しておくと、万一の場合に現地の担当者が病院の紹介や手配、支払保証などに対応してくれますし、パスポートやクレジットカードを無くしても再発行のサポートをしてくれます。海外渡航の予定がある人は、事前に保険会社に申込んでおきましょう。また、忙しくて事前の申込みができなかった場合でも、出発前に空港で手続きが可能ですので、忘れずに加入しましょう。