保険会社の仕事内容と就職する方法
高校生・大学生の関心事のひとつに「将来どんな職場に就職したいか」ということが挙げられるのではないでしょうか。2017年(平成29年)に行なわれた調査によると、学生が就職を希望している企業の上位5位は銀行関係と航空会社という結果が出ています。
仕事が安定していて、しかも華やかな職場を選びたいという傾向は昔から変わっていないと言えますが、銀行と同じ金融業の保険会社も就活生に人気です。
保険会社に入社するためには激戦を勝ち抜いていくことが必要ですが、ここでは保険会社とはどういうものなのか、どんな仕事をしているのか、さらに入社するためにはどんな心構えが必要なのかについて見ていきましょう。
保険の営業の仕事内容
ひと口に「保険会社」と言っても実際には「生命保険会社」や「損害保険会社」、「少額保険会社」などいくつかの種類があり、仕事内容も様々ですが、ここでは生命保険会社の営業の仕事内容について見ていきます。
まず、営業の最も大切な仕事はお客さまに保険商品を提案することです。お客さまは個人であったり法人であったりと様々ですが、それぞれのニーズに最適の保険商品をおすすめすることが営業マンの仕事の第一歩となります。
ニーズに合わせた商品を提案するためにはお客さまの生活状況をよくヒアリングして、ライフプランを一緒に練るのが重要なポイントです。
職場では担当しなければならない職域を割り当てられるので、常識的な時間帯を計って割り当て地域を訪問し、商品の説明と販売を行なうのが特徴。
担当地域は一般家庭の場合もあるし、官公庁や一般企業のオフィスへ向かうケースもありますが、職場を訪問する際には仕事の邪魔にならないようにお昼休みの時間帯を選ぶのがマナーということを忘れないようにします。
一旦契約が取れたからといってクライアントを放置しておかず、アフターフォローをしておかないと契約を途中で解約されたりする可能性もあるので、こまめに担当地域を巡回することが営業にとっては重要になります。
保険会社の種類
保険会社の中でも最もなじみが深いのは生命保険会社ですが、この生保には実は3系統の種類があり、保険のタイプやセールス方法などが微妙に違っています。最も親しまれているのは俗に「漢字生保」と呼ばれている国内の大手保険会社です。これらの会社は歴史も古く、経営も安定しているので就職希望者もかなり多いと言えます。
アフラックなどのいわゆる「カタカナ生保」は保険料が比較的安く、気軽に保険がかけられることで人気が上昇しているのが特徴です。このカタカナ生保は外資系の会社が多いので、やる気がある人ならバリバリと働ける点が魅力的。
もうひとつ、損害保険会社の名前にひらがなをプラスした「ひらがな生保」と呼ばれる生保会社がありますが、これは損害保険会社の子会社で、掛け捨ての医療保険商品を得意としています。
損害保険会社は疾病などに対する保障を行なう生保とは違い、予測のできない事故や災害によって受けた損害に対して一定の金額を保障することが主な業務内容です。
火災保険や海上保険などがこの損害保険の代表的なものですが、自動車保険もこの損害保険のひとつ。まったく任意で加入する生命保険とは違い、損害保険の中には加入が義務付けられているものもあるので、営業のしやすい職場と言えるでしょう。
就活生に人気の保険会社①
就活生に対するアンケートのほとんどで就職希望企業のトップ10に選ばれるのが東京海上日動火災保険株式会社です。1879年(明治12年)に東京海上保険会社として創業した由緒のあるこの保険会社は、2018年(平成30年)3月現在で従業員が17,000人以上、国内営業支店・営業部も126を超える大会社として知られています。
国内のみならず海外において38の国、地域にも拠点を持つこの東京海上日動火災保険株式会社は「世界トップクラスのグローバル保険グループ」を目指すインターナショナルな企業という点でも、学生たちから高い評価を得ていると言えるでしょう。
東京海上日動火災保険株式会社の採用情報などは「新卒採用ホームページ」に分かりやすく掲載されているので、就職を希望する人はまずここを熟読することから始めるのがおすすめです。
同社の求人は「グローバルコース従業員」「エリアコース従業員」の2種があるので、まずは自分がどれに該当するかをチェックします。
グローバルコースは「Grow-upエントリー」と「アクチュアリー・金融工学・データサイエンス」「資産運用」「IT戦略」などの専門性を有する法人のための「Specエントリー」の2つに分かれていますが、いずれも本人の希望によって海外勤務もできるようになっているのが特徴。初任給は4年制大学卒で約18~22万円、大学院修士課程卒で20~24万円程です。
【施設情報】
- 施設名:東京海上日動火災保険株式会社
- 所在地:〒100-8050 東京都千代田区丸の内1-2-1
- 電話番号:03-3212-6211
就活生に人気の保険会社②
「ニッセイ」の呼称で昔から親しまれてきた日本生命保険相互会社は、数ある日本の生命保険会社のリーディングカンパニー的存在で、知名度が高い企業だと言えます。
1889年(明治22年)に「有限責任日本生命保険会社」として創業した同社は、「共存共栄」「相互扶助」の実現をモットーとして日夜前進を続けてきました。単なる保険会社の枠にとどまらず、民間では国内で最大級の機関投資家として活躍しています。
ニッセイに就職を考えている人は、まずインターンシップに応募して職場がどんなものなのかを実体験してみるのが最良の方法です。ニッセイのインターンシップにはオフィスで実際に社員と共に業務を体験することのできる「職場受入型インターンシップ」と「グループワーク型インターンシップ」の2つがあります。
グループワーク型インターンシップには様々なグループワークが用意されており、先輩社員との意義ある対談などもプログラムに組み込まれているのが特徴。
このグループワーク型インターンシップはさらに、保険商品の販売戦略を立案する「マーケティングコース」と保険コンサルティング営業を体験する「ファイナンシャルプランニングコース」などの4つに分かれています。
いずれのコースも実施期間は3日間で、希望者は誰でも応募可能です。就職前に実際の業務を体験することで、納得のいく就職活動につながると言えるでしょう。
【施設情報】
- 施設名:日本生命保険相互会社
- 所在地:〒541-8501 大阪府大阪市中央区今橋3-5-12
- 電話番号:06-6209-4500
- 詳細情報:
https://www.homemate-research-insurer.com/dtl/7200000831/
就活生に人気の保険会社③
保険会社には伝統的な会社、外国から参入してきた会社など様々なタイプがありますが、世界にも著名なSONYが米国の「ザ・プルデンシャル・インシュアランス・カンパニー・オブ・アメリカ」と組んで1979年(昭和54年)に創業されたソニー生命保険株式会社は、やりがいのある仕事ができる会社として評価されています。
ソニー生命では社員を「顧客を、一生涯守る生命保険・金融のプロフェッショナル」としての「ライフプランナー」と定義し、クオリティーの高い商品とサービスを提供。
人生の設計図をよりよく描くためのライフプランニングとそれを実現するオーダーメイドの生命保険、さらに契約後も同じプランナーが引き続き担当として万全のアフターフォローを行なっていくシステムは、ソニー生命ならではのものです。
実際の仕事がどんなものか知りたい人のために、同社では「C.I.P.(キャリア・インフォメーション・プログラム)」を実施しています。単なる面接や会社説明会にとどまらず、ソニー生命における自分の可能性と将来性を探っていくのがC.I.P.の主要目的です。
C.I.P.参加希望者はまずWebサイトからエントリーを行ない、担当者からのメールまたは電話による返答を受けて、面談~C.I.P.の順で進んでいきます。
【施設情報】
- 施設名:ソニー生命保険株式会社
- 所在地:〒100-8179 東京都千代田区大手町1-9-2 大手町フィナンシャルシティ グランキューブ
- 電話番号:03-5290-6100
就活生に人気の保険会社④
新卒に人気の就職先保険会社ランキングでは1位が東京海上日動火災保険、2位が損害保険ジャパン日本興亜という順位は毎年ほとんど変わりません。そして3~5位には三井住友海上火災保険、第一生命保険、日本生命保険がランクインするのが定石となっています。
三井住友海上火災保険株式会社は、1918年(大正7年)設立の三井海上火災保険と1893年(明治26年)に大阪保険として設立された住友海上火災保険が2001年(平成13年)に合併してできた保険会社です。
2010年(平成22年)には三井住友海上グループとあいおい損害保険株式会社、ニッセイ同和損害保険株式会社が経営統合して「MS&ADインシュアランス グループ」を形成するに至りました。
同社の大きな特色は大学生・大学院生全学年を対象とした中長期型キャリア育成支援 インターンシッププログラム「MS COLLEGE」の開催です。最長15日間のこのインターンシップは三井住友海上火災保険でどのように自己実現できるかを知るためには最良のチャンス。
グループワークによる成長体験ができる他、職場受入型の「MSインターンシップ Premium」では「営業部門」と「損害サポート部門」の最前線で社員と一緒に業務に参加することができるようになっています。
個人個人へのきめ細やかなフィードバックもあるので、就活生はぜひ参加してみてはいかがでしょうか。
【施設情報】
- 施設名:三井住友海上火災保険株式会社
- 所在地:〒101-8011 東京都千代田区神田駿河台3-9
- 電話番号:03-3259-3111
保険会社勤務のメリットとデメリット
保険会社が就活生の間で人気である理由のひとつに、給料がいいという点があります。銀行なども収入が高く安定している点では人気がありますが、20代のうちの月給はそれ程高くありません。
その点、保険会社は仕事に精を出して契約をたくさん取ってくれば20代でも年収1,000万円を目指せる可能性もあります。特に外資系保険会社の給料のシステムは契約を取った金額にダイレクトに比例しているので、成績さえ良ければいくらでも稼ぐことができるのが特徴。
中にはボーナスが年に4回出る外資系保険会社もあるくらいです。ただし、契約をしたクライアントが途中で解約してしまうと収入が一挙に減ってしまう、あるいは契約成立時にもらった報奨金を返さなければならないなどといったシビアな点があるのも保険業界の現実ということを忘れてはいけません。
うまくクライアントを獲得することができずに保険の仕事を辞めていく人の率は80%とも90%とも言われています。
ほとんどの会社では交通費やお客さま獲得のために持っていくプレゼントの品、あるいは年賀状などの経費が自己負担になっているのも、保険業界の厳しい一面と言えるでしょう。
また、かなり大手の保険会社でも固定給がもらえるのは最初の2年までで、あとは完全歩合制になるケースが多いため、入社3年目に入っていきなり収入が減少して他の職業に移らなければならない人も数多く見かけられます。
どんな業種・職場にしても仕事をして生計を立てていくというのは大変なこと。特に保険業務はお客さまを獲得できなければ年収が上がっていくどころか年々少なくなるので、保険会社勤務を希望している人はそれなりの覚悟を持って取り組むことが大切です。
コミュニケーション能力に自信があり、営業の分野で自分の可能性をどんどん試してみたい、他人の人生プランニングに手を貸したいという積極的な人には、やりがいのある職業と言うことができます。
※この記事は、2018年8月時点の情報に基づいて作成されています。
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